ひまわりBちゃんのよもやま話

小さい島で生まれて、今は九州本土(長崎)で暮らしています。寅年の還暦女です。母で、妻で、嫁で、現役助産師『ひまわりBちゃん』の日々の出来事を綴ります。共感していただけたら幸いです。

禁煙外来③

おはようございます。

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武尊選手と那須川天心選手の試合を繰り返し観ています。感動的でしたね。

お二人とも、決死の覚悟でこの試合の臨んだそうです。

天心選手、父の日の最高の親孝行ができましたね。

武尊選手も、もちろん素晴らしかったです。お二人とも最高です。

今、アベマTVでこの試合の無料配信をしています。

気になる方はご覧くださいね。

短編のお話を書いてみました。

ご笑覧いただけましたら幸いです。

禁煙外来③

彼は立ち上がり、足を突っかけそうになりながら前へ出る。

鼓動が速くなる。3ヶ月、頑張ったんだ。今日で通い始めて一年。煙草という快楽を、いっさい捨てると決意して一年。一年の間、何度も挫けた。何度も火を点けた。そしてその度、自分はだめな奴だと自分を戒め、一本吸っただけの煙草の箱を捨て、後悔し尽くした。そして今彼は、3ヶ月の診療期間を経て、禁煙に成功しているのだ。

だから、今回こそは。あわよくば、あわよくばーーー。

 

看護師がドアを開け、彼は中に踏み入る。呼気のチェックをして、体重、血圧を測り、医者の前に座り込む。彼は最高に期待していた。

しかし彼が実にこの3ヶ月のあいだ優等生だったにもかかわらず、彼を褒めるでもなく、元気づけるでもなく、医師は変わらずいつもと同じトーンで同じ診断と同じ薬を出した。

 

「また来月来てください」

 

そんな言葉を投げて。

彼の期待は、一瞬で音を立てて崩れ落ちていった。

 

「一番最初の治療プログラムの説明を受け取った時、目安は3ヶ月と聞きました

 

震える唇で彼は言った。目安は3ヶ月。だから頑張った。加えて彼はこの一年のうち一桁程度しかそれを吸っていないのだ。

禁煙により時に狂いかけ、時に情けない涙を流しながら耐えてきた。だのに、それだのに。この医者は皺一つないきれいなシャツを着て、きれいな靴を履いて、きれいな白衣を着て、きれいに髪をセットして、彼の事を低俗な虫ケラを見るようにして言うのだ。

 

「今回の3か月だけ我慢できても......ねぇ。

 

彼は一瞬わけがわからなかった。心の昂りを抑えて尋ねた。

 

「いつ終わるんですか?」

 

「んーまあ、3か月というのは目安だからですねぇ」と医者が答えた。空虚だった心の靄が次第に怒りに変わっていく。

彼と目を合わせようともせず、何の感情もない声で医者はカルテに丸を書きながら言った。そして大きなくしゃみをした。

限界だった。

 

「ヤブ医者が!!!」

 

彼は叫んだ。

 

(明日に続きます)

お読みいただきありがとうございました。

明日もいい日になぁ〜れ😊。

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